Q5. 脳死下の臓器提供と心停止後の臓器提供の違いを教えてください
A5.
脳死とは、全脳の機能が停止して、元には戻らない状態をいいます。
脳死下の臓器提供は、人工呼吸器によってまだ心臓が動いている状態のときに病室でご本人とご家族がお別れしていただき、 手術室へ運ばれてから摘出手術が行われます。
一方、心停止後の摘出は、心臓が止まって、病室で医師より死亡を告げられた後、手術室へ運ばれてからの摘出となります。
しかし、腎臓・膵臓の移植の場合、心臓が止まって時間が経過すると各臓器への血流が途絶え、 急速に機能が衰えて、移植しても臓器が機能しない場合があります。
せっかくご提供いただく腎臓等の機能を確保するため、心停止する前から準備(カテーテル挿入とヘパリン注入)をする必要があります。
どちらの場合も主治医にカードを持っていることや提供の意思があることを伝えて、主治医から当財団への連絡を依頼してください。